解熱鎮痛剤とは?
解熱鎮痛剤の概要
風邪をひいたときなどによく処方される解熱鎮痛剤。
この解熱鎮痛剤に含まれている解熱鎮痛成分は、病気や外傷それ自体を治すものではありません。
解熱鎮痛成分は、プロスタグランジンが原因で発生する発熱や痛みを鎮める働きをするものです。
つまりどういうことかと申しますと、例えば風邪のときに解熱鎮痛剤を飲んだからとしても、”風邪が治るわけではない”ということです。
解熱鎮痛成分は、あくまで発熱の原因になっているプロスタグランジンの産生を止めているだけです。
もちろん、発熱をしていると体力が奪われますし、炎症が他に広がっていくこともありますので、解熱鎮痛剤を使って発熱を抑えておくことは無駄なことではありません。また、プロスタグランジンは痛みにも関係するので、痛みによるストレスを回避することにもなり、必要な場面も多々あるわけです。
しかし、冒頭の繰り返しになりますが、解熱鎮痛剤は、発熱や痛みを出している大本にある病気そのものを治しているわけではない、ということは覚えておくといいかと思います。解熱鎮痛剤を飲んでいるから大丈夫、ということではないことを理解しておくとよいかと思います。
まとめ
解熱鎮痛剤で期待できる効果
- 解熱作用
- 鎮痛作用
- 抗炎症作用
解熱鎮痛剤で期待できないもの
- 風邪や外傷そのものを治すこと
解熱鎮痛剤・解熱鎮痛成分の特徴をよく理解してみてください。